糹
はじめての方は以下の記事を読んで、漢字の成り立ちへの理解を深めましょう!
漢字の成り立ちを理解するために
漢字
なりたち
「糸」「絲」「茲」のなりたち
- 表意いと{絲 /*sə/}。より合わせた糸を象っています。
- 参考「糸」は本来「絲」と用法に違いはありませんでしたが、後世になってから{糸 /*mˤek/}と読まれるようになり、両者は別の字として扱われるようになりました。常用漢字の「糸」は、「絲」を省略した形です。
- 異体字
- 形声いと{絲 /*sə/}。音符「糸 /*SƏ/」 × 2 から構成されます。
- 訛変いと{絲 /*sə/}。「絲」の異体字です。
- 参考「𢆶」は本来「絲」や「茲」と同じ用法でしたが、字書では{𢆶 /*ʔiu/}の音で読まれます。これは後世の学者が「幽」の字の分析を誤った結果、「𢆶」に対して{幽 /*ʔiu/}の音を与えたしまったことによるものです。
- 関連字
- 仮借ここ{茲 /*tsə/}。「𢆶」に装飾の筆画を加えた分化字です。
参考文献
- 糸、絲)裘錫圭著、荻野友範・稲畑耕一郎・崎川隆訳『中国漢字学講義』東方書店(2022)p.215.
- 𢆶)季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館(2014)p.316-317.
- 茲)季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館(2014)p.322-323.
文字情報
コード等
Unicode |
U+7CF9(CJK 統合漢字) ← 糸 糺 → |
JIS X 0213 |
|
倉頡輸入法 |
VIF(女戈火) |
字形一覧
各地域における表示
フォントによる字形の差異を示した表です。
必ずしも文字の使用状況を示すものではありません。